共感覚探偵 奇々怪界は認めない

■感想

土砂災害で行方不明になり、9年後に奇跡の生還を果たしたて「生き神様」と噂されている少年が怪事件の真相を解明していく。

怪事件の裏には人の手によって作られた真実が隠されており、サトリの呪い・浮遊する火の玉・子供をさらう鬼子母神等どの話も人間の業の深さが描かれていて興味深かったです。

幼馴染みで兄のような存在の笙と芯夜の仲良しコンビに癒やされました。笙のことを大切に思うからこそ9年前の土砂災害の真相を黙秘していた芯夜が健気で、笙がようやく忌々しい実家から解放されてひと安心。またこのコンビで何か書いてほしいです。