すべてはエマのために

■感想

舞台は第一次大戦期のルーマニア、雪で閉ざされた旧家で起こるミステリー。人が次々と死ぬにしては呆気ないというか、あっさりとしすぎていましたが事件の真相を知ると納得。普段あまり馴染みのないルーマニアですが、この時代はどこの国でも戦争によって悲しみが絶えなかったんだなと。

シズカのきっぱりとした気性が物語にメリハリを与えていて一気に読了。リサとエマの姉妹愛が良かったですね、最後のタイトル回収も相俟って気持ちの良いラストでした。