女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け

女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け (富士見L文庫)

■あらすじ
私を殺したのは誰!? 女王は十日間だけ生き返り、自分を殺した犯人を探す「私は、私を殺した犯人を知りたい」死の間際、薄れゆく意識の中で女王オフィーリアはそう願う。すると、王冠の持ち主にだけ与えられる“古の約束”により、妖精王リアは十日間だけオフィーリアを生き返らせてくれた。「一度は死んだ身よ。ならば今度こそやりたいことを全てやってやるわ」オフィーリアを使って権力を握ろうとした夫、周囲に流されがちで頼りない弟、恋心を寄せてくる近衛騎士……
数え上げればキリがない犯人候補たち。
女王を殺したのは誰なのか!?生前の雪辱を晴らす強烈な平手打ちが炸裂する王宮ミステリー開幕!!

■感想
精霊の力を借りて自分を殺した犯人を突き止めようと10日間だけ生き返った女王・オフィーリア。弟や夫に平手打ちをして鬱憤を吐き出すという痛烈な展開がすごく面白くて爽快でした。貞淑であったオフィーリアがやっと殻を抜け出して飛び立つことが出来たかのように生き生きとしていて、とても魅力的なヒロインとして描かれていました。
夫のデイヴィッドがなかなかのくせ者でした、オフィーリアが変わってからの二人の会話は夫婦漫才のようで奥さん強し。弟のジョンはこのまま姉さんを支えてあげてくれ。ミステリ部分は勿論のことそれ以上にヒロインが魅力的な一冊でした。

どうか俺を放っておいてくれ2 なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる

どうか俺を放っておいてくれ2 なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる (GA文庫)

■あらすじ
「七村くんが他人事みたいな顔してるのも腹立つわね」モデル顔負けの美人・花見辻空とともに過去に戻り、始まった二度目の高校生活も早二か月。俺の残念で快適なぼっち生活を気に入らず、相変わらず脱ぼっちの手伝いをしようとお節介を焼く花見辻との迷惑ながらも心地いいスクールライフを送る中、今度はリア充グループに属するギャルの星ヶ崎瑠璃が俺のぼっち生活を妨げようとしてきて――!?「七村はさ、私に話しかけられたら迷惑?」もうお前ら全員……どうか俺を放っておいてくれ!最悪で最高、そして残念なまでに眩しい高校2周目ラブコメ、第二弾!

■感想
シリーズ2冊目。ぼっちな筈なのにスペック高め女子達に囲まれつつある七村。今回は隠れオタクのギャル系女子・星ヶ崎がメイン。前回自分を庇ってくれた七村の為に行動しようとするも空回りして友達ともギクシャクしてしまう星ヶ崎。そんな星ヶ崎にさりげなく助言する七村がカッコいい。友達だからといって全てをさらけ出せるわけじゃない、でもそんな自分がいたっていいじゃん。七村らしい肯定の仕方だなと。
影で星ヶ崎をサポートしていた花見辻も委員会も良い奴で七村さんラブコメ準備万端では?夏休みに突入しましたが、文化祭実行委員になってしまったので賑やかな夏休みになりそうですね。続きが楽しみです。

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います3

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います3 (電撃文庫)

■あらすじ
「誕生日休暇」ゲットのため伝説の受付嬢の教えを乞いに、いざ新人研修へ!今宵も受付嬢アリナは処刑人に扮し、攻略が進まない迷宮のボス(と壁)を粉砕していた。なぜか? それは残業を回避し、受付嬢の新人研修に参加するため!!有望な業務改善案を出した受付嬢に、「お誕生日休暇」が与えられる……突如として降って湧いたこの話に、しかしアリナは何のアイディアも出せずにいた。毎年、なぜか忙殺される誕生日。今年こそ家でゆっくりすごしたい(涙)!!悩むアリナの耳に、今年の新人研修には伝説の受付嬢が講師として参加するという情報が舞い込んで……!?かわいい受付嬢がボスと残業を駆逐する大人気シリーズ第3弾!!

■感想
シリーズ3冊目。今回はアリナ達VS黒衣の男編、愛する者を失ってもがき苦しんだ男の成れの果てといったところ。利用されていたアリナの思いを汲んで黒衣の男に反発するジェイドさんさすが男前。
どこまでも残業に付きまとわれるアリナさんご苦労様です、あんなに勇んで研修に参加したのにまさかのオチで気の毒としか言い様がない。
「あの方」とはあの人のことなんだろうなぁ、最後の衝撃の事実に色々と吹っ飛んでしまいましたが。いやーあの子の正体を知った時のアリナがどういう行動をとるのか想像できない…。どうかジェイド達が支えてくれますように。

異世界食堂 6

異世界食堂 6 (ヒーロー文庫)

■あらすじ
オムニバス形式のエピソード集としてお届けする待望の第6巻。時に森の中に、時に海岸に、時に廃墟に……その扉は現れる。猫の絵が描かれた樫の木の扉は、「こちらの世界」と「あちらの世界」をつないでいる。扉を開けて中へ入ると、そこは不思議な料理屋。「洋食のねこや」。「こちらの世界」では、どこにでもありそうだけど意外となくて、生活圏に一軒欲しい小粋な洋食屋として、創業五十年、オフィス街で働く人々の胃袋を満たし続けてきた。グルメの井之頭某が孤独にメンチカツを頬張っていそうな、高級すぎず安っぽくもなくイイあんばいの店内は、昼時ともなるとサラリーマンで溢れかえる。「あちらの世界」では、「異世界の料理が食べられる店」として、三十年ほど前から、王族が、魔術師が、エルフが、究極の味を求めて訪れるようになった。週に一度だけ現れる扉を開けてやってくるお客が求めるのは、垂涎の一品と、心の平穏。美味いだけではないその料理には、人々を虜にしてしまう、不思議な魔力が宿っている。誰が呼んだか「異世界食堂」。チリンチリン――。今日もまた、土曜日に扉の鈴が鳴る。

■感想
シリーズ6冊目。久しぶりの飯テロ小説、やはりこの小説を読んでお腹が空いてくるのはお約束。アニメ化に合わせての発売のせいかお気に入りのクロが消えてるのが残念。しかし店主の姪である早希が新キャラとして登場、種族は違えど戸惑うアレッタ相手に仲良くしようと優しく接するワッフルのエピソードにほんわかとした気持ちに。なんか餌付けしてるみたいだ(笑)
カルパッチョやアヒージョに惹かれつつも、個人的には炊き込みご飯が最強でした。今が旬の秋鮭と茸がメインの時点でもうお腹が炊き込みご飯の気分になりますとも。面倒くさいけど作ってみようかな。表紙的に今回で終わりのような気配がしてますが、ぜひ続いてほしい飯テロ小説です。

変人のサラダボウル

変人のサラダボウル (ガガガ文庫)

■あらすじ
異界の麒麟児、混迷の時代に笑顔をお届け!貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々登場!

■感想
シリーズ1冊目。異世界から亡命した皇女サラとなし崩し的に同居することになった探偵の惣助が主人公。サラの適応能力恐るべし。早いタイミングでこちらの世界に馴染んでいて、惣助とも良いコンビですっかり年の離れた兄妹のようでほんわか。惣助が常識者というか優しい性格なのもあるんだろうけど。
織田信長がサラとの世界の分岐点とは…、ちょくちょく挟んでくるコナンネタが地味に面白かった。ホームレス化したサラの従者・リヴィアのエピソードも傑作。風俗店で働かされそうになったり、宗教団体に誘われたりと目まぐるしい日々。ワイルドかつ天然で可愛いとかズルいですな。続きも楽しみなシリーズです。

長い夜の国と最後の舞踏会 1 ~ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊

長い夜の国と最後の舞踏会 1 ~ひとりぼっちの公爵令嬢と真夜中の精霊~ (オーバーラップノベルスf)

■あらすじ
深い森に閉ざされた国ファーシタル。その森を管理する精霊に仕えてきた公爵家の令嬢ディアは、幼い頃に家族を殺され、王家に保護されたのち第一王子リカルドと婚約する。しかし、彼が他に愛する女性を得たことで婚約は解消される。
円満な婚約解消に思えたが、ディアは知っていた。かねてより精霊との繋がりを危惧していた王家がこの婚約解消を機に、数日後の舞踏会で自身を手にかけることを。そして自分の家族を殺したのが王家だということも――。全てを失いひとりぼっちで生きてきたディアは、最後に奪い続けてきた者達への復讐を決意する。そんな彼女をずっと見ていたのは、美しく残忍な精霊ノイン。彼こそディアの一族が仕えてきた精霊で、ディアが殺される理由だった。気まぐれに現れるノインとともに、残されたわずかな日々を過ごすディアは、最後の舞踏会に向けて歩み始める――。

■感想
濃密な世界観でファンタジーの醍醐味を味わえる一冊。第一王子に婚約破棄され、数日後の舞踏会で暗殺されると知ったディア。精霊ノインの力を借りて復讐を果たすことに。もう少しで暗殺されるのに、ノインの手料理を楽しみにしているディアが微笑ましい。すれ違いから気持ちが通じ合った後の甘い雰囲気が堪らなく可愛いです。でも6歳で年上の男性から告白されても本気にしないのは仕方ないよ(笑)
ディアにだって意志がある、第一王子を始めとして皆都合の良いようにディアを解釈して利用しているのが最低。というひたすら第一王子がキモい…。最後の舞踏会でディアがどんな復讐をしてくれるのか楽しみです。

迷探偵の条件 1

迷探偵の条件 1 (MF文庫J)

■あらすじ
あなたは「運命の人」(はんにん)を捕まえられるのかしら?真丘家の男子は十八歳までに運命の女性に出会わなくてはならない。でないと、十八歳で必ず死ぬ。つまり本日、十七回目の誕生日を迎え俺・真丘陸にはあと一年の猶予しかないということである。しかし、その残念な運命を回避するには厄介な体質が俺にはあった。しかも二つ。一つは女難体質で、この中に運命の相手がいても困るレベルでヤンデレばかり引き寄せてしまうこと。
そしてもう一つは、超がつく探偵体質であること。それはもう、ちょっと出かけると事件に巻き込まれるような。というわけで、今日もまた死体に出くわしたのだが……。もしかして、犯人が運命の人ってことはないよな?

■感想
18歳までに運命の女性に出会わなければ死んでしまう、ヤンデレ女を引寄せてしまう上に探偵体質な真丘陸が主人公。日向夏先生ということで即買い。陸の周囲を固めるのは確かに癖のある女性ばかり。サクッと読めるという意味ではライトミステリとしても十分面白かったかと。今の段階では誰が陸の運命の相手か不明ですな。
個人的には最後のユキの豹変に驚きました、でも正に日向夏先生らしいキャラともいえる。これは陸死ねないよね。そして最大の疑問はなぜ表紙がまりあなんだろうか…、今後の布石といっていいのかな。占いアプリの文面が不吉だし、続きがある前提での終わり方でした。地味に茂部がカッコ良かった。