演距離カノジョの比奈森さん クラスメイトの彼氏役はじめました(★★★★☆)

 

演距離カノジョの比奈森さん クラスメイトの彼氏役はじめました (富士見ファンタジア文庫)

 ■あらすじ

これはあくまで仕事で、カップル役の演技――のはずなんだけど。

カップル派遣”――カフェで、水族館で、仲良しカップルを演じてみせるいわゆるサクラ業。役者を目指して始めたバイトだけど「鳴瀬くん、もっとギュッとしてもいい?」比奈森さんが相手役だと心臓がもたない!?

 

■感想

カップル派遣」でアルバイトをすることになった俳優志望の高校生が主人公。クラスメイトの比奈森が偽の彼女になることに。こういう会社リアルにありそう。2人とも普通にイチャついているようにしかみえくて、演技っ何?と思てしまう(笑)初々しくてごちそうさまです。比奈森だけではなく、先輩の姫野さんも良きかな。反抗期の了介の妹ももっと出てほしいです。

比奈森視点の際に出てくる「仮面」という単語に不穏さを感じつつ、その言葉の意味が終盤で明かされる。過去の出来事によって自分を押し殺してしまった比奈森を救ったのは了介の真っ直ぐな言葉、比奈森妹に説得した時の愛の告白はド直球過ぎて胸にグッときました。今後2人の関係がどう変化していくか楽しみです。

 

ひきこまり吸血姫の悶々5(★★★★☆)

ひきこまり吸血姫の悶々5 (GA文庫)
■あらすじ
相変わらずひきこもれない日々を送るコマリ。そんなある日、ムルナイトの宮殿に一人の少女がやってくる。教皇ユリウス6世――六国に強い影響力を持つ神聖教の最高指導者だった!重要な賓客が訪問してきたにもかかわらず、なぜかムルナイト皇帝は行方がわからず、急場しのぎで七紅天大将軍たるコマリが接見することになったのだが……。今度は世界そのものを揺るがす大騒動に!?ひきこもりたいのに、ひきこもれない。コマリの明日はどっちだ!?激動の第5巻!!

■あらすじ
シリーズ5冊目。神聖教のトップ・ユリウス6世への策略により、ヴィルと離ればなれになってしまうことに。当たり前のように隣にいた存在の大きさに気づかされるコマリ、二人の絆がまた強まった巻でした。サクナと百合っぷりも良きかな。
皇帝がいないせいか戦況は絶望的だったムルナイト、コマリが今まで助けた人達が駆けつけての勝利に胸が熱くなりました。スピカはまだ懲りてないようなので何かしら企んでいる様子。コマリ母については謎が残ったまま、近い内に伏線回収してほしいものです。とりあえずコマリご苦労様!

初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら : (★★★★☆)2

初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら : 2 (モンスター文庫)
■あらすじ
侯爵家の跡取りと認められた魔術師アルベルトは友人のローラとともに自領を学ぶための旅に出る。そこで様々な問題と出くわすことに!?村の自警団で対立する父と子や、癒やしの力を持つユニコーンを狙う悪の商会が巻き起こす騒動の数々。さらにローラの祖先に関わる『厄災の魔女』なんて魔術書まで見つかって!?領民を守る戦いを通して、アルベルトは自身のマジックアローを大きく進化させる――Web版から4万字超の新規エピソード追加でおくる魔術ファンタジー第2幕!

■感想
シリーズ2冊目。アルベルトは夏休みを利用して自領を学ぶための旅に出ることに。アルベルト達が水戸黄門みたいになっとる、訪れる先々で領民の悩みを解決していく。強力なマジックアローで早々に解決することもあれば、一筋縄ではいかない問題にも立ち向かっていく。アルベルトが自然な流れでローラをこの旅に誘ったのがいいですね、ローラ父の思惑が着々と進んでいるような…。
ローラの「厄災の魔女」の末裔としての片鱗がちらり、闇墜ちしないか少し心配。アルベルト父の後継者問題についての考えは妥当だなと、やっぱり誠実さって大事だよ。新しいマジックアローもみれたので次の展開に期待。

初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら(1)(★★★★☆)

初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら : 1 (モンスター文庫)
■あらすじ
初級魔術マジックアロー。多くの魔術師が最初に覚える魔術。貴族の長男として生まれたアルベルト・リュミナスは優秀な弟と比較される苦しい日々を送っていたが、幼いながらもマジックアローを使うことができた。自身の才能を信じて魔術学院に進むも、それ以外の魔術を何も習得できなかった。失望した両親に見捨てられたアルベルトだが、諦めずにマジックアローを磨き続ける。それから十年。学院の入試を受けようとする白髪の少女ローラと出会い、止まっていたアルベルトの運命が動き始める―。常識はずれのマジックアローだけで成り上がっていく英雄の物語。ここに開幕!

■感想
シリーズ1冊目。魔術師が最初に覚えるマジックアローしか使えない主人公・アルベルトが挫折から這い上がっていくお話。一つの技を究極的に極める魔術師がいてもいいと思う。かつて逃げ出した学院・弟との再会などアルベルトが自分の苦々しい過去と向き合いながら強くなっていく展開に胸が熱くなる。弟は予想通りで自業自得。
アルベルトが苦しい時に優しく励ますローラがマジで天使。「厄災の魔女」というキーワードが今後どう生かされていくのか気になる。敵の素性が朧気ながら見えていますがあのキャラがアルベルトと再会したらどうなることやら。続きが出てるみたいなので近い内にチェックしたいです。

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた(★★★★★)

VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた (富士見ファンタジア文庫)
■あらすじ
数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果――「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」「は? どちゃしこなんだが?」「わたしがママになるんだよ!」素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!?そして翌日「めちゃくちゃ切り抜かれてる!? トレンド世界1位!? なにこの同接数!!!!」大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ! その結果「おっしゃー配信始めるどー!」開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!

■感想
清楚系VTuberが配信を切り忘れて素の性格をさらけだしたらギャップがウケて大バズ、というお話。淡雪の清々しいまでの下ネタと他キャラの絡みが傑作だった。特に淡雪+聖によるシオンへのセクハラ全開の会話はグッジョブ!ファンのコメントも比較的穏やかで淡雪愛されてるな~と実感。
VTuber同士も仲良しで淡雪のキャラもあいまって百合成分多め。最後に更なる爆弾が投下されたし。淡雪にはこれからもこのキャラを貫いてのびのびとVTuberをやってほしいものです。いっそのことストゼロとコラボ企画してほしい(笑)

辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫(★★★★☆)

辰巳センセイの文学教室 上 「羅生門」と炎上姫 (宝島社文庫)
■あらすじ
辰巳祐司は国語科のセンセイ。ゆえに言葉で、こじれた心と謎を解く。彼は校内の階段で負傷した女生徒を見つける。彼女はなんらかのトラブルに巻き込まれて階段から落ちてしまったようだが……。事情を調べていくうちに見えてくる、複雑な恋愛模様や家庭事情。それはどこか、森鴎外の『舞姫』のストーリーと重なっていく。教科書に載っている日本の名作文学と高校生活がリンクする青春恋愛ミステリー。

■感想
文学×ミステリなら読むしかない!と思って試しに上巻だけ購入。国語担当の辰巳先生が文学作品になぞらえて学校で起きた事件を解決していく。「舞姫」「羅生門」「竹取物語」など馴染み深い作品ばかり、辰巳先生が丁寧に解説してくれることで物語の奥深さを味わうことができる。
舞姫」は主人公の優柔不断さに苛ついた覚えがありましたが、それはヒロインのエリスの美しさを引き立たせる為でもあったんですね。作者のヒロインへの思いが伝わってきました。でも先生が生徒にあんなことしちゃダメだろ。「竹取物語」は気になるところで下巻へ続く、辰巳先生が恋をしない理由とは…?円城父の横暴なやり方にはウンザリだわ。

スパイ教室05 《愚人》のエルナ(★★★★☆)

スパイ教室05 《愚人》のエルナ (ファンタジア文庫)
■あらすじ
"不可能任務"専門機関『灯』、解散の危機が襲い来る――!「寄越せ――お前たちのボスを」全スパイ養成学校のトップ6で編成された機関―鳳―はボス不在という問題を抱えていた。そこで目をつけたのは凄腕のスパイ、クラウスだった。チーム―灯―に崩壊の危機が訪れる――!

■感想
今回はスパイ養成学校のトップ6で編成されたチーム「鳳」とクラウスを巡って対決することに。学校でも落ちこぼれだった自分達とは反対に優秀な「鳳」、複雑な思いを抱えつつも一致団結して任務に挑む「灯」のポテンシャルはさすが。リリーの想像以上のタフさに驚いた。モニカはやっぱり飛び抜けて優秀なんですね。サナにも頑張ってほしいところ。
そしてエルナの不幸体質の秘密も明かされる。決して誉められた行為ではないけど自分の居場所を作ってくれた仲間の為に身を犠牲にしていたのも事実、健気だな…。「鳳」とは良いライバル関係になったかと思いきや最後の数ページに一気に突き落とされた感じ。嫌なタイプの強敵あらわる…!