焔と雪 京都探偵物語

■感想

元刑事で現在探偵をしている鯉城に病弱でありながら鋭い推理力を持つ露木が時折アドバイスをしながら事件を解決していく安楽椅子探偵もの。

1〜3話までは淡々とストーリーが展開していき、4話・5話で話がひっくり返り一気に物語の世界へ引き込まれていく。ずっと閉じこもっていた露木に外の世界を教えてくれた鯉城、露木が鯉城を大切に想うからこその推理だと分かったらグッと心が掴まれた。

そして5話では可哀想な被害者を前にして鯉城も露木と同じように推理してしまう。嘘も方便、というけど相手に幸せになってほしいからこその行動だと思うと切ない。またこの2人と出会いたいと思わせてくれる爽やかなラストでした。