君と時計と塔の雨 第二幕（★★★★☆）

君と時計と塔の雨 第二幕 (講談社タイガ)

全４部作の内の２作目。様々な事実が浮き彫りになりつつも、大事な人の死を回避することができない綜士たち。何度タイムリープしても、諦めずに綜士たちの力になろうとする千歳先輩がかっこよかった。そろそろ情報を整理しないと頭の中が混乱しそうです。
一番大きな展開は芹愛もタイムリープを繰り返しているということでしょう。両親を亡くして、たった一人の肉親である姉まで死んでしまったら精神的に限界になるのも無理はない。そして皮肉なことにその死に綜士が何らかの形で関わってしまうとは…。
姉の死を止めるために綜士を殺そうとするも結局できない芹愛、その事実を知って綜士が起こした行動が悲しい。綜士は償いの場を探していたようだけど、これは間違ってるでしょ！最後の雛美の気持ちを知った今となっては余計にそう思うよ。謎の多かった雛美の一部分がわかりましたが、綜士を好きになった理由とかが不明なのでそこら辺も知りたいです。