パノラマ島美談(★★★★★)

パノラマ島美談 (講談社タイガ)

パノラマ島美談 (講談社タイガ)

美少年探偵団、五泊六日の冬期合宿。行き先は、指輪学園を追放された元教師にして芸術家・永久井こわ子が隠れ暮らす無人島―野良間島。島にはこわ子がみずから製作した、鳥の名を冠する五つの館があり、それぞれに『見えない絵』で展示されているというのだ。滞在中にすべての絵を鑑賞するため、探偵団団員は個別行動を余儀なくされる。世にも美しい「館」を描くシリーズ第五作!
今回は永久井こわ子が製作した「見えない絵」の謎を解き明かす為に美少年探偵団が冬期合宿をするお話。やっぱり眉美の団員に対しての遠慮のない言動が面白い!一番良かったのはついに創作が眉美に対してまともに喋ったこと。眉美のことは「マユ」呼びなんですね、無言の創作と会話が成立している眉美がすごい。とわ子先生がそれぞれの作品に込めた意味も興味深かった、先生らしいような気がする。途中で明かされた「踊」という人物の存在が気になる、あとがきによると次回に持ち越しとのこと。
短編にはまさかのあの人が登場。結局のところわかったようなわからなかったような…。満メインの短編も面白かったです。個人的に満+眉美やのやり取りが特に好きなようです。