緑衣の美少年(★★★★☆)

緑衣の美少年 (講談社タイガ)

緑衣の美少年 (講談社タイガ)

指輪学園の退廃を企む組織、胎教委員会。美少年探偵団は謎の多い彼らに近づくため、胎教委員会主催の映画祭参加を決める。題目は『裸の王様』、課題は『馬鹿には見えない服』。期限までわずか一日。急いで映画製作を始めようとした団員達だったが、新入団員の眉美は戦線離脱を余儀なくされる。最初で最後の映画作りの結末は?主演をつとめますは探偵団、美少年シリーズ第八作!

シリーズ8冊目。長広の卒業、そして眉美の眼のタイムリミットなど深刻な問題が浮彫りになっていき、いつもよりしんみりとした美少年探偵団でした。映画に関しては作品に込められた意味がどれも面白くて、リーダーの作品にはうるっときた。間違いなく眉美へのエールだよね。眉美の視力の話になった時も皆心配していたし、皆でわいわい騒いでる話が読みたくなる。 眉美と長縄さんの女子コンビが可愛かった。そしてまさかのあの危険な奴が女…?!性別すら不明とは…。短編はいつもの探偵団で癒されました、創作の「まゆ」呼びが好きです。あとがきを読んでみると、まだまだ続くのかと期待してしまう。