咎人の刻印 ダイブ・トゥ・スカイハイ

咎人の刻印 ダイブ・トゥ・スカイハイ (小学館文庫キャラブン!)

■あらすじ
罪を犯して人の道を外れ、その罪ゆえに人智を超えた異能を宿す者―「咎人」。彼らは自分の罪が昇華するその日まで、夜の闇にまぎれ、同じ姿のまま戦い続けている。令和の切り裂きジャックと呼ばれる殺人鬼・神無と、その相棒である吸血鬼の御影。ともに咎人として生きる彼らに、警視庁異能課の高峰から指令が下る。それは、かつて御影の双子の弟・刹那を甦らせて大騒動を引き起こした「狭霧」という人物の、さらなる暴走を止めてほしいというものだった。どうやらこの狭霧、反魂や屍体を操る禁忌の術を使い、何者かを甦らせようとしていて…?

■感想
シリーズ4冊目。死んでしまった仲間を禁忌の術で甦らせようとする狭霧、周囲を巻き込んでの狭霧の暴走を食い止める為に神無と御影が奔走する。狭霧の行動理由を考えると憎めないキャラだなと思います。大切な人だからこそ自分の為に犠牲になってほしくなくて、やるせない気持ちの行き場がなかったんだろうな。辛い役目を背負って終止符を打った神無にお疲れ様といいたい。
2人の吸血シーンは相変わらず耽美的、お互いに依存しつつも自立もしている理想的なコンビですな。そしてアスモデウスの登場に叫びそうになりました、亜門も出てきてくれないかな。嬉しいサプライズで今回も面白かったです。