友人キャラは大変ですか? (10)(★★★★☆)

■あらすじ
ソロモンと化した阿義斗によって、龍牙が能力を封じられちまった!やむなく俺は「代理主人公」をつとめることになるのだが…お袋いわく、鬼には秘められた能力があるらしい。それは、口づけした相手から異能を借り受ける力で、人呼んで「窃吻」―っておいコラ、なんだそのトラブルの予感しかない能力は!!龍牙と四神ヒロインズ、あと三姫まで俺を睨んでるから!これ、ハーレムラブコメ主人公しか許されないやつだから!―最後まで、笑って泣いて、熱くなれる最強助演コメディ。ここに堂々のフィナーレ!!

■感想
シリーズ10冊目。前回のラストからどうなることかと思いきや最後までコメディで押し通していて始終安定した面白さでした。阿義斗によって能力を封じられてしまった龍牙たち、ずっと友人キャラでいたかった一郎が自ら主人公として動こうとするのに少しの成長を感じました。友人キャラに関しては見事にバエルがかっさらっていきましたね、彼の誠実さによって阿義斗が救われた展開も良かったです。
そして正妻争いは決着がつかず、bookwalkerの特典小説では一郎には無限の可能性がありそう。個人的には魅怨と一緒になるのが一郎も一番落ち着けそうだと思いますが。まさかのレイダさん参戦(笑)番外編でもう1冊出してほしいですね。