狂気の沙汰もアイ次第 ループ(★★★★☆)

狂気の沙汰もアイ次第 ループ (電撃文庫)

狂気の沙汰もアイ次第 ループ (電撃文庫)

「館内に生存者が2人以下になれば、外への扉は開かれます」―遠く離れた星まで拉致された、山口健次ほか地球の男女9人。脱出不可能な集団生活の中、彼らは宇宙人から「『愛情』を知るために、あなたたちを観察する」と宣言され―殺人のための武器と“飲むと生き返る石”を与えられ、苛烈な殺し合いを繰り広げ続ける9人。親子や姉弟の愛憎が渦巻き、誰もが必死に生き残ろうとするが、実に簡単に命が奪われ、だがまた、簡単に生き返る。この殺し合いが終結することはあるのだろうか?そんな絶体絶命の状況で、山口は自らと皆のために“究極の行動”を起こす。前作を超える衝撃が待つ、驚愕サスペンス・ストーリー!
シリーズ2冊目。この巻だけでも大丈夫、とのことですが前巻を読んでいた方が楽しめると思います。今回は新たに2 名を加えてのサバイバルゲーム、生還者は思ったよりも多目の印象。生きて欲しかったと思っていたキャラが死んでいたのには残念。前半での行いが酷かっただけに健次に段々心を開いていく輪花が可愛かったです。美月はやっぱり今回も狂ってる…。
前回と全く同じキャラであることや重要アイテムである石のからくりにはなるほどな〜と納得。健次の最後の選択は前回の心残りをはらしてくれたので嬉しかった。この子が報われてもいいと思うんだ。二人だけの世界で思う存分愛を育んでください。