異世界居酒屋「のぶ」二杯目(★★★★☆)

異世界居酒屋「のぶ」二杯目 (宝島社文庫)

異世界居酒屋「のぶ」二杯目 (宝島社文庫)

居酒屋「のぶ」が異世界の古都と繋がってから約半年の月日が流れ、季節は夏から秋へ。常連となったお客たちにはお気に入りの料理ができたようで、「イツモノ!」という注文の声が上がる。そして新しいお客も「のぶ」を訪れる。放浪の女傭兵、詩人を目指す放蕩息子とその付き人の料理人、さすらいの吟遊詩人、そして黒いローブを纏った老女。居酒屋での出会いが人と人を繋いでいく。温かな異世界グルメファンタジー、第2弾。
シリーズ2冊目も魅力的なキャラと美味しそうな食べ物がたくさん出てきて楽しんで読めました。女騎士・リオンティーヌのお話は失恋話なのにのぶの温かい雰囲気と彼女の男前な性格のおかげでしんみりしてなくて良かった、いつか彼女も良縁に恵まれますように。まさかエレオノーラとニコラウスにフラグがたつとは…。いつまでも宙ぶらりんなアルヌを慕うイーサクの忠誠心が素敵でした、最後はアルヌも決心して大きく前へ進んでいったのでひと安心。
イングリドがちび呼ばわりしたのはてっきりエトヴィン助祭かと思ったら…。魔女探しの目的がまさかこんなロマンチックだとは思いませんでした。二人も再会できて、のぶも無事でめでたしめでたし。やっぱりのぶはたくさんの人から愛されてますね。個人的にはハンバーグが一番食べたくなりました。