また殺されてしまったのですね、探偵様 (★★★★☆)

また殺されてしまったのですね、探偵様【電子特典付き】 (MF文庫J)

■あらすじ
殺された。やっぱりまた殺された。伝説の名探偵を父に持つ追月朔也は、半人前の高校生探偵。今日も依頼を受け、意気揚々と浮気調査や猫探しなど地味な仕事にいそしむが、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまう。しかも"被害者"は自分自身!?特殊体質によって毎度生き返る朔也を膝枕で出迎えるのは優秀な助手リリテア。「また殺されてしまったのですね、探偵様」「……らしいね」探偵として、そして被害者として、朔也は文字通り命賭けで数々の難事件を解決していく──!てにをは×りいちゅで贈る極上の本格ミステリー、開幕。

■感想
りいちゅ先生のイラストに惹かれて購入。死んでも生き返る特殊体質を持つ主人公・朔也が助手のリリテアと共に難事件に挑んでいく。ライトミステリとしても面白いが、どちらかといえばキャラクターで読ませるタイプ。能力としては有能だけど殺される度に痛みは感じるし、生き返った後の言い訳も大変なので朔也にとっては難儀な能力だこと。死亡したとされる名探偵の父親から遺伝した能力の可能性もあり得る、ということは父親が生きている可能性も…。
謎多き助手・リリテア、普段は敬語なのにたまにタメ語になるギャップが可愛らしいです。さすがに首切りは可哀想過ぎる。脱走した最初の七人との対決はまだ始まったばかり、こんなにアクの強いキャラ相手に朔也はどう立ち向かうのか楽しみです。