迷探偵の条件 1

迷探偵の条件 1 (MF文庫J)

■あらすじ
あなたは「運命の人」(はんにん)を捕まえられるのかしら?真丘家の男子は十八歳までに運命の女性に出会わなくてはならない。でないと、十八歳で必ず死ぬ。つまり本日、十七回目の誕生日を迎え俺・真丘陸にはあと一年の猶予しかないということである。しかし、その残念な運命を回避するには厄介な体質が俺にはあった。しかも二つ。一つは女難体質で、この中に運命の相手がいても困るレベルでヤンデレばかり引き寄せてしまうこと。
そしてもう一つは、超がつく探偵体質であること。それはもう、ちょっと出かけると事件に巻き込まれるような。というわけで、今日もまた死体に出くわしたのだが……。もしかして、犯人が運命の人ってことはないよな?

■感想
18歳までに運命の女性に出会わなければ死んでしまう、ヤンデレ女を引寄せてしまう上に探偵体質な真丘陸が主人公。日向夏先生ということで即買い。陸の周囲を固めるのは確かに癖のある女性ばかり。サクッと読めるという意味ではライトミステリとしても十分面白かったかと。今の段階では誰が陸の運命の相手か不明ですな。
個人的には最後のユキの豹変に驚きました、でも正に日向夏先生らしいキャラともいえる。これは陸死ねないよね。そして最大の疑問はなぜ表紙がまりあなんだろうか…、今後の布石といっていいのかな。占いアプリの文面が不吉だし、続きがある前提での終わり方でした。地味に茂部がカッコ良かった。