押絵と旅する美少年(★★★★☆)

押絵と旅する美少年 (講談社タイガ)

押絵と旅する美少年 (講談社タイガ)

美少年探偵団六番目の団員となった瞳島眉美。団長・双頭院学、美声を操る生徒会長・咲口長広、料理上手の不良・袋井満、美脚と健脚を誇る足利飆太、寡黙な芸術家・指輪創作―強烈な仲間と過ごす日々にも、ようやく慣れてきた。しかしある日、探偵団の事務所に巨大な羽子板が出現。敵対勢力からの挑戦なのか、はたして…。美少年の弱点が明らかになる美少年シリーズ第四作!
遂に長広の婚約者・川池湖滝が登場。なんだかんだいいつつも相思相愛なのかと思いきや、婚約を決めた背景にも家同士の複雑な事情があったり、何より湖滝の強烈な性格にはさすがの長広も手を焼いている様子。確かに眉美となら友達になれるかも(笑)眉美の遠慮のない性格にどんどん拍車がかかってきていて、メンバーとのやり取りが面白い。
羽子板の謎についてはこじんまりとしていましたが、探偵団の皆の会話だけで面白かったので満足。湖滝の秘めた恋心は成就するのかな?最後の飆太メインの短編では眉美が飆太の為に髪飾中学の男子に啖呵をきった場面がお気に入り、まさか長広との特訓がこんなところで役に立つとは(笑)