山内くんの呪禁の夏。(★★★★☆)

山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)

山内くんの呪禁の夏。 (角川ホラー文庫)

小学六年生の山内くんは生まれもっての災難体質。昔そんな彼にお守りをくれたのは、口から火を吹く不思議な子・紺だった。「おまえに見せてやるよ。あっち側の世界を。隠り世を」紺と再会した山内くんは、彼女によってこの世ならぬものが見える目にされてしまう。紺とその仲間たちと一緒に、次々奇妙な事件に遭遇する山内くん。友情、呪い、神かくし、そして恋―忘れられない夏がはじまる。青春オカルトファンタジー
可愛いイラストとは裏腹に結構ホラー成分多め。山内くんの不幸体質は気の毒としか言い様がない、その体質で色々大変なことを経験してるせいか年齢のわりに落ち着いた子だなと。紺の弱点が可愛かった(笑)普段はサバサバしているだけにギャップ萌えですな。ボーイミーツガールものとしても良作かと、二人の仲ははたして進展するのか。
アオオニとアカオニが見事にムカつくキャラだったのでアオオニとの対決が中途半端に終わってしまったことが残念。山内くんが呪詛された理由は山内くんもアオオニと同じ祝部の分家の人間であることが理由みたいですが…。そこら辺の説明は次回辺りに明かされるのかな?山内くんのお父さんが引き取ったバイクの霊が地味に怖かったです。楓さんが驚いた理由が気になる…。