世にも奇妙な君物語(★★★★☆)

世にも奇妙な君物語

世にも奇妙な君物語

今年二十五周年を迎えたテレビドラマ、「世にも奇妙な物語」の大ファンである、直木賞作家・朝井リョウ。映像化を夢見て、「世にも奇妙な物語」のために勝手に原作を書き下ろした短編、五編を収録。
いかにも「世にも奇妙な物語」らしいブラックユーモア満載の作品でした。欲をいうならばラストがジーンと感動するようなお話も一作ぐらい欲しかったかな。個人的には最後の「脇役バトルロワイヤル」が一番好みでした。ぜひ配役はそのままで映像化してほしいです。
「シェアハウさない」のラストも残酷でしたが、「13・5文字しか…」もえげつないラストだった。息子が悪魔…。「リア充裁判」は人見知りの私が糾弾されているようで、読んでて少し辛かったです。こんな世の中になったら私は真っ先に破滅すると思う…。「立て!金次郎」は主人公の金次郎の熱血キャラに好感が持てました。せっかく頑張ってたのにね…、あの母親達は人間としても母親としても駄目だね。