- 作者: 綾里けいし,lack
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 文庫
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幻想的な世界観と魅力的なキャラクターで構成されている優しく、そして切ない幻獣譚。表紙のイラストが美しい、まるでおとぎ話を読んでいるかのようでした。切ない余韻の話もあれば、ほのぼのとした話もあって全体を通してじっくりと世界観を堪能することができました。
話の合間に組み込まれたクーシュナとフェリの出会いの話が可愛らしかったです。だからこそフェリの実態を知った時は切なく感じてしまいました。フェリの幻獣に対する強い意思には驚くばかりです。例え同じフェリだとしても過去の思い出を共有することは出来ない、それでもフェリを一途に想いながら最後まで共に歩むことを決意したクーシュナが素敵でした。「我の花」「我のお前」呼びがツボでした。トローも可愛かった。あとがきによると読みきりとのことですが、ぜひ続きを読みたいものです。