- 作者: 似鳥鶏
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/25
- メディア: 文庫
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心の不安が起因して発症する異能力によって奔走させられる人々を描く。「年収の魔法使い」以外は恋する少年が相手のために行動するお話でキュンとくる場面多し。一番重かったのは「この世界に二人だけ」。人を殺せる能力を持ってしまった空途とアヤメ、怯える空途に対して些細なことで能力を使って人を殺してしまうアヤメ。最後の空途の判断は苦渋の決断だったんだろう、いつか二人がまた笑い合える日がくるといいな。
「嘘をつく〜」はロマンチックで良い話でした。修の能力も精神的に辛い、でも最悪な展開が回避できてひと安心。最後に成長した拓実が登場したのが嬉しかった。静先生は最後まで謎でした、能力とか性別さえも不明。私は女性っぽいなと思いましたが。