機龍警察(★★★☆☆)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

かつくらにて特集がくまれていて気になったので試しに一冊購入。巨体なロボット・機甲装兵を駆使して戦う刑事たちを描く至近未来警察小説。警察側のみがロボットを使うだけでなく、犯罪者側も使っているので一般人の被害が甚大。おまけに主要人物たちが所属している警察庁特捜部には元・テロリストやら傭兵などもいる異色の部署で同じ警察でも皆から嫌われている、その為優秀な人材が集まっていても現場ではなかなか活躍をさせてもらえず被害が増えるという悪循環。特に同じ警察官で尊敬する叔父からでさえ拒絶される由起の例は辛い。自分の正義とは何なのか、と迷ってしまう由起の気持ちもわかる。由起&夏川・城木&宮近の同期コンビは仲が良くて唯一安らぐ。
それぞれのキャラは魅力的ですが、あれだけ被害が出たのにも関わらず黒幕がわからないまま終了なのは残念。腐敗した警察が沖津たちによって改革されていくといいけど。