ヴァンパイア探偵2 戦慄の血塗られし狩人(★★★★☆)

■あらすじ
紅森市で凄惨な連続殺人事件が発生。被害者は皆、木の枝に吊され頸動脈を切られていた。奇妙にも被害者の血を回収している犯人を紅森署では“狩人”と呼び、捜査を進める。次第に、被害者たちは“経済的に困っていた”という共通点が浮かび上がり―!?一方、犯行現場で黒いコートを着た長身の男が地面に棒を刺していたという目撃情報が。同時に、行方不明だった静也の父を見たという証言があり、静也は父が事件に関与しているのではと直感する。“狩人”の正体は何者か?血を集める目的は何なのか?幼なじみコンビの科学ミステリー、第二弾となる長編!

■感想
シリーズ2冊目。木の枝に吊るされて頸動脈を切られるという連続殺人事件が発生、遊馬は犯人の正体を突き止めていく。事件の裏で不可解な行動をする静也の父親、始終淡々としていてキャラが掴めなかった。何故紅森市では凄惨な事件が多いのか、今回の犯人もその謎に振り回された被害者ともいえる。静也の父親がその謎を解いてくれるのか。
新たに「血の盟約」という厄介な設定も出てきましたが、遊馬がタフなだけあってすんなり受け入れて友情を深めているのが凄い。仕事では遊馬が静也に助けられることが多いけど、こういう精神的な部分では静也の方が助けられているんだろうな。早く続きが読みたいです。