
- 作者: 古野まほろ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/19
- メディア: 文庫
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相手の言葉の真偽と虚実を判別できる臨床真実士・唯花が事件に挑む。前回よりも読みごたえがあって面白かった。時折唯花が乙女な一面を見せているのに鈍感な晴彦は全く気づいていない(笑)
「ABX」の「ABO」違いには納得。被害者たちの隠された関係とその中からみえてくる犯人の憎しみがなんとも言えない後味を残している。どんでん返しの展開はさすが。人殺しは絶対に許されないことだけど犯人が受けた苦しみや最後にみせたある人物への配慮を考えると思わず同情してしまう。被害者たちが呟いていた謎の言葉が不可解でしたが、唯花の解説になんとかついていけてすっきり。前回はレベルが高すぎてついていけなかったので次回もこれぐらいのレベルだといいな。