異世界拷問姫3 (★★★★☆)

激闘の末、ヴラドの旧友にして『大王』フィオーレを撃破するも、代償は大きかった。ヒナの離脱、櫂人の『皇帝』との契約、そして―王都壊滅とゴド・デオスの死亡。その報を受け、王都に向かった櫂人とエリザベートが目にしたのは、残る三体の悪魔『君主』『大君主』『王』の契約者が融合し、猛威を振るう悪夢のような惨状だった。「希望など抱くだけ無駄だ。絶望のみを信じよ―そして、それを砕くために足掻け」綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る異世界ダークファンタジーの最高峰、無限惨劇の第三弾。
いつも以上に凄惨でグロい描写が目立っていた。残り三体の悪魔との決戦の最中に櫂人の心にちらつくのはエリザベートの処刑。逃げることを提案する櫂人にエリザベートは決して頷かず、自ら処刑される道を選択する。この二人のすれ違いが切なくてやるせない。デート中のイチャつきっぷりが良い糖分補給でした。
そしてヒナの復活が思ったより早くて嬉しい。子供が産めると知った時の暴走っぷりが笑える、さすがヒナ。肉屋も良いキャラしてますね〜。最後の櫂人の行動はエリザベートを深く愛しているからこそ、ヒナとはまた違うベクトルで大切に思っているんでしょうね。愛する女を守るために悪役を演じる、とか本当に男前。一区切りついてますが、嬉しいことにまだ続くとのことなので楽しみにしてます。