- 作者: 二宮敦人
- 出版社/メーカー: 文芸社
- 発売日: 2015/06/04
- メディア: 文庫
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「腐り鬼」のからくりが思った以上にあっさりで拍子抜け、最後は大人も子供も和解したっぽいけどそうなるまでの過程で殺された部外者はたまったもんじゃないよね。シンとマイには死ではなくて自分たちがしたことをきちんと背負って生きていってほしかったな。ヨウはひたすら不愉快だったのでああいう結末で正解だと思う。
智樹と日名子に距離ができてしまったことは残念。せっかく自分を見失わずに生き抜いたのに。それとは反対に予想通り闇落ちしてしまった奈々枝は生きにくくなるでしょう。中途半端なバットエンドというべきか。