ひきこまり吸血姫の悶々6

ひきこまり吸血姫の悶々6 (GA文庫)

■あらすじ
自己評価↓最低 他者評価↑最高 ダメダメ美少女が大勝利!「本日付で着任したエステル・クレール少尉であります! 」コマリ隊に配属された新人は、軍学校でSS級の成績を収めた優等生。常識外れの荒くれ隊員に振り回され……るかと思いきや、彼女もまた常識の枠に収まらない人材だった。そんな新戦力を得て、慌ただしい日々を送るコマリだったが、つかの間の休暇を得て、偶然にもエステルの故郷の温泉リゾートへ赴くことに。じつは、その裏ではコマリが知らない極秘計画が着々と進行していた……。上空に出現する「蜃気楼の街」に、暗躍する「影」。再結集するネリアやカルラら仲間たち。発生する連続殺人!次々と降りかかる未曾有の出来事に、コマリが立ち向かう!

■感想
久しぶりの休暇を得て温泉旅行へ行くことになったコマリ達。しかしゆっくり休む間もなく事件に巻き込まれてしまうのはいつものことですね(笑)休息巻でしたが次に向けての伏線がたくさんあって読みごたえはありました。コマリの母親についてや夭仙郷からのSOSなど今後も目が離せないのは確実。
新キャラのエステルは優秀で、第七部隊の数少ないツッコミ要員なのでこれからの活躍に期待。そして個人的にプロヘリヤの株が上がりました、敵を追ってたけどコマリの誕生日パーティーには出たいから早々に見きりをつけるところが可愛い。今後彼女を掘り下げるエピソードもありそうな雰囲気だったので楽しみです。コマリお誕生日おめでとう。

世界最強騎士団の切り札は俺らしい 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由

世界最強騎士団の切り札は俺らしい 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由 (富士見ファンタジア文庫)

■あらすじ
この少年――“最強”の中の“最強”剣の一振りで、山を砕き、海を割る。呪文を唱えれば、空が裂け、時間が逆行し、次元を超えて雷鳴が弾ける。魔王軍さえも恐れる最強の騎士たち――それこそが『超魔覇天騎士団』人類最後の砦である彼らと、人類の宿敵“魔人”による、熾烈を極めた戦いに、ひとりの少年が巻き込まれた。
爆炎の中から無傷で現れた彼は呟く――「……なにするんだよ、ほんと」その瞬間、少年の小さな拳が“魔人”の腹を貫いた――!!無双の精鋭たちが集いし最強の騎士団が出会ったのは、魔力ゼロの羊飼いにして、彼らをも凌駕する最強の少年だった!最強×最強の超弩級トルファンジー、ここに開幕!!!!!!

■感想
シリーズ1冊目。魔力ゼロの羊飼い・ミヤが超魔覇天騎士団と出会ったことにより魔人との戦いに巻き込まれていくお話。俺tueee設定ならではの醍醐味が詰まった一冊、しつこく感じないのはキャラの造形が上手いからだと思う。騎士団の面々はディーヴィをはじめとして自分の力に誇りを持っていて、力を持つ者としての矜持をミヤに教えていく。特にレグルゥは作者愛を感じました(笑)
個人的にはディーヴィ推しです、一生懸命な子は応援したくなる。ミヤの能力は母親が関係してるのかな?魔人達からも注目され始めましたし、正式に騎士団のメンバーになったミヤの今後に注目です。

九龍後宮の探偵妃

九龍後宮の探偵妃 (星海社FICTIONS)

■あらすじ
龍光国の都・哭安に暮らす紅玉のもとに、宮廷からの使者がやってきた。紅玉は将軍を父に持つ高貴な身でありながら、死者の死因を明らかにせずにはいられない悪癖があり、その探偵っぷりの噂は宮廷にまで届いていたのだ。招かれた九龍後宮で紅玉を待っていたのは、見目麗しい宦官の緑文と密室状況で顔面を潰された惨殺死体。無罪を唱える3人の妃から、紅玉は犯人を突き止めることを迫られる。死を恐れるがゆえに死を解明する“探偵妃”が謎解きに挑む、中華後宮ミステリー!

■感想
表紙の可愛らしさに惹かれて購入。死者の死因を明らかにせずにはいられない少女が後宮で起こった殺人事件を解明することに。正に何から何まで偽りだらけの後宮、こんな環境の中で真摯に事件と向き合うとする紅玉が逞しい。ストーリーが進めば進む程後宮の闇が明らかになっていき、伏線が回収される運びはお見事。
幼い頃に離ればなれになった幼馴染と再会してその正体を知る、というのは王道ながらもキュンとくる展開。色々なことから逃げていた緑文も紅玉が傍にいてくれるなら大丈夫でしょう。過保護な李黄が良い味出してました。

龍の国幻想1 神欺く皇子

龍ノ国幻想1 神欺く皇子(新潮文庫nex)

■あらすじ
命懸けの噓をつく!!──異端の皇子が新しい国を目指す、男女逆転ファンタジー開幕!海に浮かぶ央(ひさし)大地には一原八洲と呼ばれる九つの国が存在し、巨大な龍の上に存在すると信じられている。その一国・龍ノ原(たつのはら)で皇尊(すめらみこと)が崩御し、皇位の座を巡り競う三人の男がいた。その中の一人、日織皇子(ひおりのみこ)は実は女だった。この国では女は龍の声を聞く力を持つが、生まれながらにその力を持たない「遊子(ゆうし)」は命を奪われる宿命を持つ。遊子ゆえに殺された姉の復讐を果たすため、日織は国を変えるため男として皇尊を目指す。一方、女にしか聞こえない龍の声を聞く能力を持つ男は禍(まがつ)皇子として処刑される。──「もたざる者」と「もってはならない者」が、命の尊厳を守るため、運命に翻弄されながら闘い、生き抜く様を描く壮大なる男女逆転建国宮廷ファンタジー

■感想
女であることを隠して皇位の座を巡る争いに加わる日織。女は龍の声が聞こえなければ遊子、逆に男なのに龍の声が聞こえれば禍皇子として殺される。そのせいで大事な姉を殺された過去から国を変えたいと願う日織の信念に心を動かされながら読了。そんな身勝手な掟を考えたのは龍ではなく人間、それならばそれを変えるのも人間でなくてはいけないのだろう。
日織を一途に愛して彼女の作る未来に己を託した月白も日織と辛さを分かち合って戦友のような関係を築いた悠花も素敵なヒロインでした。世界観も好みで本当に自信をもってオススメできるファンタジー作品です。続きが今から待ち遠しいです。

久しぶりの投票とワクチン接種

■久しぶりの投票
2年ぶりぐらいに「このライトノベルがすごい! 」に投票させていただきました。去年からコロナの影響もあって読む量も増えたので調度いいかなと。感想かけてないだけで結構読んでます。どの作品がランクインするか今から楽しみです。

■二回目のワクチン接種(モデルナです)
9/24に2回目のワクチン接種してきました。1回目で2日目から38℃前半の熱が出た上に1週間後にはモデルナアームが出たので副反応に怯えながら接種しました。2回目の方が副反応が早いとは聞いてましたが、午前10時に接種して帰宅した13時頃には腕の痛みと熱っぽさに襲われました。熱は37℃前半で平熱が36℃前半なので予想以上の早さにびっくり。夜には37℃後半になって、2日目も熱は変わらずで1週間後にあったモデルナアームも発症。3日目は午後には熱が36℃後半に戻りました。現在はモデルナアームと平熱に戻ったからといって調子こいて夕飯にこってり系のラーメンを食べた後の気持ち悪さと戦ってます…、お粥カムバック( ノД`)…モデルナアームは1回目の時の方が酷かったかな、私の場合は痒みも痛みもなくてただ赤く腫れて熱っぽくなったような感じでした。たまたま別件でかかりつけの病院に行った際に相談したら薬を処方してくれて3日ぐらいで治りました。
1回目の方が熱は高かったですが、2回目の方が症状も早くて具合の悪い時間帯が長かったですし食欲もありませんでした。1回目の時は熱があってもそれなりに食欲はあったんですが、2回目はゼリー飲料と少量のお粥以外受け付けませんでした。私の場合は熱があっても食欲が多少あるなら大丈夫、と基準にしています。なので今回心配でしたが実家暮らしで2日目と3日目は土日で誰かしら家にいてくれたので心強かったです。もし一人暮らしの方がいらっしゃってワクチン接種がまだでしたら、レトルトのお粥とかも準備しておくと良いかもしれません。まだ私も万全ではありませんが、少しでも参考になれば幸いです。

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語13 (★★★★☆)

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語13 (GA文庫)

■あらすじ
イブの企みを暴くべく、国境監獄ジクロックの調査を進めるアザミ王国の面々。
凶悪犯勢揃い、大陸最大の地獄とさえ言えるそこへ、なぜかロイドが収容されてしまい・・・・・・「ここが心を鍛える修行場ですね! 」劣悪環境もなんのその、前向きに獄中生活を楽しむ様子に監獄騒然!?あまりのタフさに極悪囚人たちをも恐れさせ、遂にならず者の頂点へ!「そうだ、ちょっと家に帰らなきゃ」さらにお出かけ感覚でふらっと脱獄も成功させちゃって、もう誰にも彼を止められない!陰謀渦巻く凶悪監獄で繰り広げる、 勇気と再会の物語。うっかり無自覚プリズンブレイク編、第13弾!

■感想
シリーズ13冊目。監獄に内部調査に行くはずのガストンの代わりに手違いでロイドが監獄へ行くことに。アミジン・ザルコ・ミノキなどかつてロイドによって罪を暴かれた者達と再会することになる。ストーリー自体はあまり進まなかったもののロイドの勘違いが絶好調で面白いのは相変わらず。ザルコのロイドに対しての怯えっぷりが傑作でした。
ロイドの純粋な真っ直ぐさにウルグドの悪辣さも効かずで、周囲がそれによって改心して一致団結していく展開が熱かった。そして諸悪の根源・イヴは本当に卑劣でヴリトラの無事を祈るばかり、表紙の見かけない女の子の正体も最後に判明します…。

葉隠桜は嘆かない1

葉隠桜は嘆かない 1 (アース・スターノベル)

■あらすじ
魔獣の脅威にさらされた日本で、過酷な戦いを続ける少女たち。神々と契約し、異能を駆使して魔獣と戦う彼女たちを人々は『魔法少女』と呼んだ。幼少期の記憶が無いことを除けば普通の男子高校生である七瀬鶫はある日、魔法少女と魔獣の戦闘に巻き込まれ瀕死の重傷を負ってしまった。しかし謎の神“ベル"が現れ、命を救うことと引き換えに契約を迫り、鶫は魔法少女葉隠桜"となった。魔法少女になれるのは女性のみ、そんな常識を超える存在となった鶫は、素性を隠して魔法少女としての活動を続けるが、
そんな中、鶫のたった一人の肉親である姉・千鳥に魔獣の脅威が迫っていた――――

■感想
シリーズ1冊目。TS要素もある魔法少女もの。魔獣から国を守る為に過酷な戦いを強いられる少女達、常に死と隣り合わせという現実がブラックでダークな雰囲気が全体的に漂っていました。自分の命を救うことと引き換えに魔法少女の戦いに身を投じることになった鶇、割りとすんなり自分の現実を受け入れていることが逆に心配。幼少期の記憶がないことがキーポイントだと思いますが、それが魔法少女とどう関係があるのだろうか。
ベル様が段々と鶇を気に入っていくまでの変化が好きだったりします、服のセンスいいよね。親友や姉も何か隠しているようなので鶇が色々と壊れなければいいけど…。