たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語13 (★★★★☆)

たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語13 (GA文庫)

■あらすじ
イブの企みを暴くべく、国境監獄ジクロックの調査を進めるアザミ王国の面々。
凶悪犯勢揃い、大陸最大の地獄とさえ言えるそこへ、なぜかロイドが収容されてしまい・・・・・・「ここが心を鍛える修行場ですね! 」劣悪環境もなんのその、前向きに獄中生活を楽しむ様子に監獄騒然!?あまりのタフさに極悪囚人たちをも恐れさせ、遂にならず者の頂点へ!「そうだ、ちょっと家に帰らなきゃ」さらにお出かけ感覚でふらっと脱獄も成功させちゃって、もう誰にも彼を止められない!陰謀渦巻く凶悪監獄で繰り広げる、 勇気と再会の物語。うっかり無自覚プリズンブレイク編、第13弾!

■感想
シリーズ13冊目。監獄に内部調査に行くはずのガストンの代わりに手違いでロイドが監獄へ行くことに。アミジン・ザルコ・ミノキなどかつてロイドによって罪を暴かれた者達と再会することになる。ストーリー自体はあまり進まなかったもののロイドの勘違いが絶好調で面白いのは相変わらず。ザルコのロイドに対しての怯えっぷりが傑作でした。
ロイドの純粋な真っ直ぐさにウルグドの悪辣さも効かずで、周囲がそれによって改心して一致団結していく展開が熱かった。そして諸悪の根源・イヴは本当に卑劣でヴリトラの無事を祈るばかり、表紙の見かけない女の子の正体も最後に判明します…。