龍の国幻想1 神欺く皇子

龍ノ国幻想1 神欺く皇子(新潮文庫nex)

■あらすじ
命懸けの噓をつく!!──異端の皇子が新しい国を目指す、男女逆転ファンタジー開幕!海に浮かぶ央(ひさし)大地には一原八洲と呼ばれる九つの国が存在し、巨大な龍の上に存在すると信じられている。その一国・龍ノ原(たつのはら)で皇尊(すめらみこと)が崩御し、皇位の座を巡り競う三人の男がいた。その中の一人、日織皇子(ひおりのみこ)は実は女だった。この国では女は龍の声を聞く力を持つが、生まれながらにその力を持たない「遊子(ゆうし)」は命を奪われる宿命を持つ。遊子ゆえに殺された姉の復讐を果たすため、日織は国を変えるため男として皇尊を目指す。一方、女にしか聞こえない龍の声を聞く能力を持つ男は禍(まがつ)皇子として処刑される。──「もたざる者」と「もってはならない者」が、命の尊厳を守るため、運命に翻弄されながら闘い、生き抜く様を描く壮大なる男女逆転建国宮廷ファンタジー

■感想
女であることを隠して皇位の座を巡る争いに加わる日織。女は龍の声が聞こえなければ遊子、逆に男なのに龍の声が聞こえれば禍皇子として殺される。そのせいで大事な姉を殺された過去から国を変えたいと願う日織の信念に心を動かされながら読了。そんな身勝手な掟を考えたのは龍ではなく人間、それならばそれを変えるのも人間でなくてはいけないのだろう。
日織を一途に愛して彼女の作る未来に己を託した月白も日織と辛さを分かち合って戦友のような関係を築いた悠花も素敵なヒロインでした。世界観も好みで本当に自信をもってオススメできるファンタジー作品です。続きが今から待ち遠しいです。