どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる(★★★★☆)

どうか俺を放っておいてくれ なぜかぼっちの終わった高校生活を彼女が変えようとしてくる (GA文庫)

■あらすじ
恋、友情、輝かしい青春。そんな期待に胸を膨らませた俺の高校生活は――結局ぼっちのまま終わった。 そして迎えた卒業式前日……。「死なないで! 七村くん! 」
モデル顔負けの美人・花見辻空をかばい、俺はトラックに轢かれて人生の幕を閉じた……はずだった。「神様の気まぐれかもね」しかし、その事故を機にどうやら俺は同級生の花見辻と一緒に高校一年生の入学式に戻ってしまったのだ。二度目の高校生活は輝かしい青春など期待せず大人しくぼっちで過ごそうと思いきや……彼女から望んでもいない提案が。「ぼっち脱却、私が手伝ってあげる」この物語は俺が二度目の高校生活で送る、最悪で最高の青春ラブコメだ。

■感想
主人公だけではなくヒロインも一緒にタイムリープしているのは珍しくて新鮮でした。自分を庇ってくれた穂高に少しでも学校生活を楽しんでもらいたいと思う空、そこには穂高に対する罪悪感があった。でも穂高は自分の行動を後悔していないし、ぼっちであることも受け入れている。二人の噛み合わない想いが終盤で良い形にまとまっていて心地好い終わり方でした。
穂高の不器用な親切に瑠璃や真白が気付いて少しずつ交流が増えていくのが微笑ましい。ファミレスでのお喋り会もいいですね~。文章も個人的に読みやすくて相性の良い作品でした。