探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる(★★★★☆)

探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる【電子特典付き】 (MF文庫J)
■あらすじ
入学早々、俺は失敗した。親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。絶版した推理小説の犯人当て、美術部で振るわれたナイフの謎、面倒なことになったと頭を抱える俺に―「それさ、そもそも事件じゃないね~」「多面的な考え方も取り入れたらどう?戸村くん」山田姉妹は平常運転、鋭い推理でスパッと解決していく。最初は気に食わなかったけど、本気で推理する彼女たちは今では尊敬対象だ。…が、話すときの距離、近すぎない!?熱くなるのは分かるけどたまに狙ってるよね!?山田さんと少し甘い、本格派学園ミステリーラブコメ。第15回スニーカー大賞“大賞”受賞作家作品。

■感想
親の仕事が探偵だと自己紹介で言ってしまい、クラスメートから相談が持ち込まれるように。ぼっちだった和は隣の席の山田姉妹と推理していく内に親交を深めていく。読みやすい学園ミステリ、という感じでサクッと読了。個人的には二話の「史上最簿殺人事件」がお気に入り。雪見ミステリー文庫というワードに懐しさを感じ、あれだけの情報でよくあそこまで推理できるなと感心しました。
後三原さんが愛くるしい(笑)「ボクはお前たちのファンだからな」という言葉でノックダウンしたよ。雨音も思った以上にシスコンで可愛かった。またこの3人の続きが読みたいです。