ようこそ実力至上主義の教室へ10 (★★★★★)

 

 季節は春、3月を迎えた高度育成高校の1年生。だが3学期末試験時点で歴史上初めて退学者を出さなかった結果、1年の全クラスに追加の特別試験『クラス内投票』が実施されることとなった。それは生徒自身が退学者を選ぶ非情な試験。誰かが退学しなければならない。その現実を前に冷静な平田の声も届かずCクラスは分裂。疑心暗鬼が広がる中、裏切り者も現れ最大の危機を迎える。一方他クラスの状況はAクラスが早々と退学者を決め、Dクラスは龍園が退学濃厚。そんな状況の中、Bクラス一之瀬はクラスメイトを救うため南雲生徒会長とある取引をしようとしていた。だがその条件は一之瀬が南雲と交際するというもので―!?

シリーズ10冊目。今まで退学者を出さなかったことから特別試験「クラス内投票」が追加されることに。精神的にダメージが大きそうな試験でしたが、綾小路は器用に暗躍していてさすがでした。D組とC組の退学者はいいとして、A組の退学者は可哀相だったなと。坂柳が色々と関わっていた様子。
平田の今後が心配…。綾小路の父親も介入してきて、坂柳との勝負は次回へ持ち越し。綾小路が龍園を助けた理由は「何となく退学させたくなかった」とのことですが、悪友みたいな関係の二人が結構好きだったりします。1年の最終試験編も楽しみです。