太秦荘ダイアリー(★★★☆☆)

太秦荘ダイアリー (双葉文庫)

太秦荘ダイアリー (双葉文庫)

「懐かしい三羽の小鳥たちへ。約束の時が来ました」―ある日、京都市内の別々の高校に通う太秦萌、小野ミサ、松賀咲の3人の元に、一通のハガキが届いた。お互いに見ず知らずのはずの3人だか、何かに導かれるように清水寺で出会う。徐々に過去の記憶が呼び起こされていき、やがて10年前に太秦荘で起きた“事故”の秘密に迫っていく―京都を舞台にしたキャラクターミステリー、新シリーズ!

京都市交通局のキャラを使ったライトミステリー。思わず京都に行きたくなりました。メインキャラは皆魅力的で個人的には陵が一番お気に入り、妹想いで事件を冷静に分析できる頭の良さが素敵でこんな兄がほしい。親友である翔馬との会話もテンポが良くて面白かった。
萌たちが記憶喪失になった理由はもう少し現実的であってほしかった。お婆さんの想いがきちんと伝わってひと安心。苦学生とはいえ弱い老人にお金をたかるとは情けない…。将来太秦荘で3人が仲良く生活している光景もみてみたいです。