新宿コネクティブ1(★★★★☆)

新宿コネクティブ1 (HJ文庫)

新宿コネクティブ1 (HJ文庫)

新宿に複数存在する、おかしな都市伝説。その中のひとつである“依頼遂行率100%の何でも屋”に下宿している男子高校生・佐蛹慶介は、今日も家主である蔵祭平三郎とともに、新宿で起こる数々の事件解決に奔走していた。とびきり優秀かつ超個性的な新宿の面々に囲まれながら、平凡を自称する慶介。だが、新宿に住む者は皆、口を揃えて言う。―本当に凄いのは、慶介なのだと。人脈の力で人も事件も世界も回す、新宿系エンタメミステリー!
人脈を駆使して新宿で起こる事件を解決していく高校生・慶介が主人公。短編形式でサクッと読了。個性的なキャラたちが特徴的でそんな中で平凡な慶介が皆から信頼され、大規模な事件も解決してしまう様子は爽快感があって読んでて楽しい。平三郎や胤正みたいな天才だと分かりやすいキャラより慶介みたいな平凡そうに見えて実はすごい奴の方が恐かったりするんだよね…。
清子のストーカーっぷりが逆に清清しい…、慶介がここまで気に入られる理由が気になります。個人的なお気にいりキャラは主水、不良っぽいけどカツアゲされていた慶介を助けたりなど良い奴。そして数少ない常識人のような気がする…。次回はもっと活躍してほしいです。