長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (★★★☆☆)

長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (宝島社文庫)

長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (宝島社文庫)

長崎の女子大学に入学した東京出身の乙女は、オランダ坂の外れに一軒の洋館カフェを見つけ、バイトをすることに。クラシカルで雰囲気たっぷりのカフェのメニューは、一日一品のデザートセットのみ。不機嫌顔のイケメンオーナーは、本業不明でやる気ゼロ。その上、雨降る夜にしか開店しないという謎システム。乙女は怪しすぎるバイトをやめようかと思うが、提供される極上スイーツに攻略され、徐々にカフェと長崎の歴史に夢中になって…。
長崎にまつわるお菓子や文化に触れることのできる一冊。雨の日にしか開店しないカフェ、行ってみたいな。お菓子と飲み物のセットで500円は安い。主人公の乙女とオーナーの恋模様が少女小説並に甘かった。いつも不機嫌そうな顔をしているオーナーだけど本当は優しくて、そんなオーナーに惹かれていく乙女。乙女が20歳になるまで付き合うのはおあずけ、とのことですがオーナーが乙女を大切にしているのが伝わってきてむず痒い気持ちになる(笑)
親友の諒子と飯田さんの関係も気になります。分かってはいたけど乙女が大ファンの作家先生の正体についてはご都合主義っぽくてちょっと微妙でした…、でもストーリー的にこの展開が妥当なんだろうけど。