- 作者: 宮野美嘉
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: Kindle版
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久しぶりの宮野作品。ヒロインについていけず幽霊伯爵シリーズを途中で読むのをやめた過去があったのですが、今回は大丈夫でした。舞台はどこかしらを病んだ人々が訪れる花屋、主人公の雪乃をはじめとしてメインキャラは大抵どこか心に歪さを抱えている。でも雪乃と将吾郎がお互いを必要としているのは確かで、特に将吾郎は雪乃と出会わなければずっと一人だったと思う。将吾郎が雪乃のことを「俺の女」発言したのには秘かに萌えました。
途中から登場したヒロも心に傷を抱えて生きてきた、根は優しい子なだけにせっかく出来そうだった友達とあんなことになってしまうとは…。彼にも幸せになってほしいです。タイトル通りストーリー全体に良い意味で「毒」が散りばめられている作品でした。