窓がない部屋のミス・マーシュ 占いユニットで謎解きを (角川文庫)
- 作者: 斎藤千輪
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/04/25
- メディア: 文庫
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世話やきで人情に厚い美月とクールで偏屈な愛莉は人間的な部分でバランスが良いコンビでした。美月がしているのは占いというよりカウンセラーに近い印象。相談者の悩みの真相がたとえ悲しいものでも率直に伝えようとする愛莉と相談者を傷つけない為に嘘で隠そうとする美月の対比も興味深かった、一概にどちらが正しいかとは言えないよな…。
最後の愛莉の父親の謎については美月のガッツに拍手。全てが解決したわけではないけどこの件で確実に美月と愛莉の距離は縮まったし、愛莉も父親に対して少しは素直になれたんじゃないかと。美月の元彼の武も良い奴、浮気はなんか事情があったんじゃなかろうか。続きがあってもおかしくないような終わり方だったのでそこら辺にも今後触れてくれると嬉しい。