ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌(★★★★☆)

鎌倉のとある高校で、友達には秘密で小説の朗読配信を行っていた前河響平。中二病溢れる小説も書き綴っていたが、ある日、その小説を書いたノートを学校で紛失してしまう。拾ったのは図書部員の卯城野こぐち。小動物系で、読書に熱中すると作品世界に入り込んでしまう読書少女だった。熱中しすぎる性格のため、人の多いところで読書が出来ないこぐちにとって、唯一安心して読書ができるのが旧図書室。しかし、利用者のほとんどいない旧図書室は廃止の危機に陥っており、二人は旧図書室を護るため、オリジナルルールの書評バトル「ビブリアファイト」に挑むことに──。
ラノベ好き隠れオタクの響平と本好きで人見知りなこぐちが旧図書室を護るためにビブリアファイトに挑むお話。良いスピンオフでした。響平とこぐちが大好きな本を通して交流していく内にお互いが大切な存在になっていく青春的な展開もあってキュンとしました。栞子さんもアドバイザー的な役で登場してました。変態生徒会長や双葉先輩もいい味出してました。
若草物語」ってキャラ萌えできる上に今でいう日常系に分類されるお話なんですね、この説明は特に分かりやすかった。最後に「禁書」を紹介している響平がすごく生き生きとしているのがこちらにも伝わってきました。私も読んでみたいけど長くて手がつけられないんだよな…。こぐちが紹介した「はてしない物語」も読んでみたくなりました。物語の世界に入りたい気持ちはすごく共感できます。