
- 作者: 三津田信三
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/09/10
- メディア: 文庫
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じわじわと怖くなっていき、最終的には犯人の怨念の深さになんともいえない気持ちになりました。しかし怨む気持ちは仕方ないとはいえ殺された被害者たちは幼かったわけだから何もできなくて普通のような気がするが…。一番怨まれるべき人間が生きているのが皮肉な展開だなと。晃一をはじめとした幼馴染みたちが子供の頃と違って大人ゆえの悩みを抱えているのも世知辛いですね。
「垂麻家」や「達磨堂」など不吉なキーワードは結構さらりと流されてしまったのでそこを突き詰めていけばもっと面白くなりそう。とはいえ十分怖かったので満足です。