俺を好きなのはお前だけかよ(4) （★★★★☆）

俺を好きなのはお前だけかよ(4) (電撃文庫)

今度こそ、俺は完全に負けだ。え?何のことだって?決まってる。パンジーこと三色院董子の『争奪戦』に俺が敗北するってことさ。目の前には、凄いヤツが立ちふさがっている。あの最強無敵であるパンジーの天敵が現れたのだ。モブから卒業し、成長した俺だとしても、ぶっちゃけ勝ち目はゼロだろう。でも、やるしかない。パンジーを取り戻すために。パンジーの『呪い』を解いてやるために。あいつは、いつも俺の悪口を言ってきてムカつくし、今でもあいかわらず大嫌いなんだが、ときどきちょっぴり、守ってやりたくなっちまう。だからこそ宣言しよう。俺は本当の自分をさらけ出す。そして、パンジーに愛の告白をする。高校生活一番の大勝負だ。さあ、まっていやがれ強敵!
シリーズ４冊目。今回はパンジーの中学時代の同級生が登場していつもに増して波乱気味でした。確かに新キャラの葉月はパンジーが苦手なタイプだろうなぁ…、優しい人だけど相手の裏を全く読めないっていうのは扱いづらいかも。サザンカが可愛かった！もうジョーロの相手はサザンカで良くない？と思ってしまうほどに。
そして同じく新キャラのタンポポは最初はあまり好きになれなかったけど最後に一気に株が上がりました。野球部のマネージャーとして一生懸命で応援したくなる。逆にサンちゃんがクズ過ぎて呆れるしかなかった、実はジョーロ思っての行動だったらいいけど。最後の告白に対してジョーロはどう決着をつけるのでしょうか。一番可能性が高いのはぶっちぎりでパンジーだけどこの小説の場合どんな展開が待ってるのかわからないので続きを待ちたいと思います。個人的にはツバキ推しです。