ノベルダムと本の虫(★★★★☆)

ノベルダムと本の虫

ノベルダムと本の虫

「物語の王国へおいでなさい、アミル」本好きな少女・アミルが招かれたのは、『物語機関(ノベルエンジン)』という独自の技術を使って本を独占し、長い戦争の中で中立を保つイストリヤ王国――通称『物語の王国(ノベルダム)』。遅刻魔の上司・ディレイや個性的な同僚とともに王立図書館司書『本の虫』として働き始めるアミルだが、広大な図書館には未完の傑作『五國物語』の謎が隠されていて……!? 物語を愛するすべての人へ贈る、異世界ビブリオファンタジー!
本好きにはたまらない世界観ですね、私もイストリヤ王国に行ってみたい!永世中立国として栄えている平和なイストリヤと戦争ばかりで常に危険と隣り合わせの大陸、両者に温度差がある故に差別が生まれ今回の騒動に繋がってしまったともいえるだろう。アルミの五國物語に対する真っ直ぐな思いがすごく伝わってきて同じ本好きとして共感できました。最初はぎこちなかったけど同じ職場で働く仲間としてシムカとニットとも打ち解けていったようでひと安心。アルミは紙魚との戦いを見る限り火事場の馬鹿力が凄いですね。
ディレイの正体は予想通り。五國物語の作者の正体もやっぱり〜という感じでした。結局物語の最終章は見つからなかったけどアルミの手によってきちんと終わらせるということなのでディレイも安心ですね。綺麗に終わってますがその後も気になるのでぜひ続けてほしい。