異世界食堂 3 (★★★★☆)

こちらの世界とは違う、遠い異世界へとつながる、魔法の扉。その扉の先には、不思議な料理屋がある。洋食のねこや。窓一つ無いのに不思議と明るい部屋の中には見たこともないような内装。出てくる料理は不思議な、されど美味しい料理。どの料理が一番美味いか。時折話題には上るが結論が出たことは無い。彼らは料理を食べて語らい、時に新しい発見をする。故に彼らがこの店に名付けた名前は『異世界食堂』。それが、この異世界食堂で三十年繰り返されてきた営みなのである。チリンチリン------そしてまた、土曜日が来るたびに鈴が鳴る。
シリーズ3冊目、アニメ化おめでとうございます。今回も思わずお腹が減ってしまうような美味しそうな料理ばかり。新たな展開として6柱の一人であるクロがねこやでアルバイトをすることに。赤の女王といいクロといいねこやは本当にすごい人達から愛されてますね。チキンカレーの虜になるクロが可愛かったです。
これからの季節のことを考えると秋刀魚や肉まんの話にときめきました。私もねこやで思いっきり食事したい…。そして今回驚いたのは先代の店主の経歴、まさかそういう事情を持っていたとは…。ねこやが異世界と繋がっている理由もそういった事情が関係してくるのかな。現・店主と春子さんの会話も気になるので、次回はもう少し早めに発売すると嬉しい。