- 作者: 新八角,吟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2016/09/10
- メディア: 文庫
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正に感涙、今年読んだラノベの中で一番感動しました。赤燕の国と白三日月の国の対立、そして両者に絡んでこようとする執念深い猫の一族。正直に言って白三日月の国は巻き込まれただけで被害者といえる立場なんですよね。なのでユウファ達の活躍によって丸く収まって良かったです。思いの外ガタリが頑張っていました。彼のこれからの活躍が赤燕の国の再興の鍵の一つになるでしょう。
そして遂にアルナの母・メルトラと対峙するユウファ。彼女のことを完全に悪者扱いしてましたが、彼女は彼女なりに国のことをきちんと考えていたんだなと。アルナを拒絶していたのは許せないけど、少しでも後悔している部分はあるようで赤燕の国の再興に力を注いでほしい。
ユウファとアルナの再会シーンには思わず泣いてしまいました…。二人の本音のぶつかり合いが本当に切なくて胸が張り裂けそうでした。一緒に生きることは出来ない、それでも再び巡り会う為に二人は違う時をそれぞれ生きていく。最後のあとがきの「あいしてる」はジーンときた。ユウファにとっての一番はきっとアルナだろうけど、イルナと共に生きていく以上彼女にもいつか恋愛感情が芽生えてくれるといいな。本当に美しい物語でした。