- 作者: 蝉川夏哉
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2016/08/04
- メディア: 文庫
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最近「食」にまつわる小説がブームですが、本著も例に漏れず居酒屋が舞台になっている。「異世界食堂」と同じく短編形式で、各エピソードごとに登場人物も料理も変わってくる。個人的にはお酒はあまり飲まないので、仕事終わった後の「トリアエズナマ」は「トリアエズウーロン茶」になりそうです…。
どの料理も美味しそうで、ついついお腹が空いてくるような描写はさすが。
そこで働く大将やしのぶやエーファのキャラも魅力的。特にラガーの事件で皆が一致団結して居酒屋のぶを守ろうとしたエピソードにはほっこりしました。ゲーアノートのナポリタンに対する熱意がすごい(笑)最後は大将としのぶが居酒屋を開くまでの経緯が語られており、しのぶが大将のことを「信之さん」と呼んでいたのは新鮮でした。なんかもうこの二人は夫婦のような貫禄があります。早く2巻も文庫落ちしてくれないかな。