異世界詐欺師のなんちゃって経営術(★★★☆☆)

異世界詐欺師のなんちゃって経営術 (角川スニーカー文庫)

異世界詐欺師のなんちゃって経営術 (角川スニーカー文庫)

日本にその名を轟かせた大詐欺師のヤシロ。悪運尽きた彼が16歳の少年として転生したのは『嘘が吐けない巨大都市』だった。嘘を嫌う『精霊神』により嘘吐きは“カエル”にされてしまう世界だという。偽造通貨所持を疑われ、衛兵に追われて粗末な店に飛び込んだヤシロは、息をのむような巨乳の美少女ジネットになぜか歓待されて!?『小説家になろう』&『カクヨム』発の口八丁な経営コメディ開幕!
精霊神により嘘をつくとカエルになってしまう世界に転生した詐欺師のお話。「なんちゃって経営術」というタイトルなだけあってがっつり経営に関することに絡んでるわけではなく、全体的に緩い感じ。少し物足りないけど、後半はヤシロも窮地に陥ったジネットを救うために詐欺師の本領を発揮していて気持ちの良い展開でした。「会話記録」や「精霊の審判」という設定を上手く生かしていたなと。
ジネットが底抜けに優しくて、ヤシロが放っておけない気持ちもわかります。所々でさらっとヤシロがジネットにセクハラをしていますが、律儀に反応するジネットが可愛い。「ぱいおつ」ネタは飽きたのでもう止めてあげて。個人的にはエステラがお気に入り、まだ色々と裏がありそうなキャラなので今後に期待します。