ふあゆ(★★★★☆)

ふあゆ (ガガガ文庫)

ふあゆ (ガガガ文庫)

主人公の竜胆ツクシは生きている人間が動物や無機物に見えてしまう「心因性相貌誤認症」という病気を患っている。そのせいか主人公視点で進むストーリーは魅力的に感じるものの独特の世界観が展開されていくので若干読みづらいなと感じてしまうこともあったり。個人的には好きな作品ですが、他人にはオススメしにくい作品かな…。「まっちゃう、まっちゃう」がしばらく頭から離れませんでした。
ツクシの数少ない理解者でもあるお祖父さんがあんな事になってしまったのは残念でなりません。すごく懐の深い人だなと思いました。
ツクシとタクミのやり取りにはすごく萌えました、幼馴染み好きなので嬉しい。タクミが男前過ぎる、弱気になってるツクシにさらっと「結婚するか」と告白するとかかっこよすぎでしょ。犯人の執念が常軌を逸していたので心配でしたが、最後はバッドエンドじゃなくて良かった。