図書館の殺人(★★★★☆)

図書館の殺人

図書館の殺人

シリーズ3冊目の舞台は図書館。今回も天馬が警察に協力を要請され、事件を解決する為に柚乃も付き添うことに。同じ本好きの私としては被害者の従兄弟でもある城峰有紗が図書館という場所を憩いの場所として大切にしているのには大いに共感できた。有紗が書いた「鍵の国星」を読んでみたい、天馬が「北山猛邦っぽいな」といったのにはなるほど!と思った。
ダイイングメッセージの意味はそういうことか−。加害者が恭助を殺した理由が身勝手過ぎて恭助が可哀想…。一番やってはいけないことを一番やってはいけない人にやってしまったんだなと…。
そして天馬の過去も浮き彫りになってきました。香織が呟いた「彼はもう、誰かを好きになったり、そういうのはないんじゃないかな」という意味深な言葉と鏡華が明かした中学時代に天馬の友人が自殺したという事実。それが天馬の家出にも繋がっているのでしょうか。そこら辺は続きに期待したいと思います。