幻想古書店で珈琲を(★★★★☆)

幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)

幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫)

表紙に惹かれて購入。ページ数が少ないのでサクッと読了。こんな古書店行ってみたい!普段は紅茶派ですが、こういう雰囲気のあるお店で珈琲を飲んでみたいです。主人公の一人称が「私」だったので最初は女性かと思ってしまいました、ちょっと違和感あるかも。
店主は自称・魔法使いで紳士的な亜門、主人公の司にとっては世話焼きな兄のような存在。他人の人生を本にするという亜門の魔法によってできた司の人生が綴られた本は白紙で中身がなかった、その事実に打ちのめされながらも止まり木でバイトをすることによって少しずつ司の人生は色づいていく。特に亜門の正体を知ってショック受けつつも、それでも亜門のそばにいたいといった司の行動力に成長したなと思った。たった一文だけど白紙からは大きく進歩しました。最後は読んでるこっちが恥ずかしくなるくらい司と亜門が仲良しだった。