深海カフェ 海底二万哩(★★★☆☆)

深海カフェ 海底二万哩 (角川文庫)

深海カフェ 海底二万哩 (角川文庫)

サンシャイン水族館で謎の扉を発見した倫太郎。扉を開けるとそこはまるで潜水艦のようなカフェで…というお話。
そういえば長いこと水族館とか行ってないな…。こんな素敵なカフェがあるなら足を運ぶのに!「幻想古書店」シリーズもそうですが、今作も中性的な容姿の主人公が年上の男性から可愛がられるパターンでした。そんな二人の漫才のような掛け合いは微笑ましく、そこにセバスチャンが加わるとなお良し。
このストーリーの軸の一つである大空の行方は切ないながらも彼が自分自身で選んだ道なのできちんと受け入れなければいけないですね。そこら辺は倫太郎が自分の気持ちに折り合いを着けられたようで良かったです。未だに息子の帰りを待っているお母さんのことを考えるとなんともいえないけど…。深海と大空が似ているのは何かしら理由があってのことなのかな?2巻も買ったので近いうちに読みたいと思います。