ライアー・ライアー6 嘘つき転校生は正義の味方に疑われています。 (★★★★☆)

■あらすじ
「彼女」に振り回された挙げ句、その謎が深まった中で迎えることになった夏の学校対抗戦。学園島中の高校生が参加するお祭りムードの中、俺・篠原緋呂斗を待っていたのは「七ツ星は不正をしている」という“正義の組織”の告発だった。ヘキサグラムを名乗るそいつらに目をつけられた俺は周囲から疑いの目で見られ、さらに正義の味方を信じ切った後輩やら覚醒した皆実雫にも絡まれてうかつにイカサマもできない。絶体絶命の状況だけど、どうも奴らも本物の「正義」ってわけでもなさそうだ。ならこの状況を打破するために、偽物の底力ってやつを見せてやる頃合いかもな―

■感想
シリーズ6冊目。夏の学校対抗戦で盛り上がる中で、正義の組織を名乗る「ヘキサグラム」から「不正をしている」と告発された緋呂斗。対抗戦の序盤は楽にクリアできたものの団体戦の4段階目から苦戦している様子。正義を語っている癖に案の定ヘキサグラムが真っ黒で水上の逆襲が唯一スッキリした。緋呂斗にはこんな組織ぶっ潰してほしい。
そして表紙の雫も本気を出しているがさすがに更紗にはかなわないのかな。後半戦での活躍に期待。椎名は完全にマスコットキャラ、癒される。次回は例の彼女のヒントも出るのだろうか、緋呂斗の巻き返しを楽しみにしています。

夢見る男子は現実主義者 3(★★★★☆)

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

  • 作者:おけまる
  • 発売日: 2020/11/28
  • メディア: 文庫
■あらすじ
夏休みなのに学校行事の手伝いや古本屋のバイトで働き詰めの渉。過去の経験から仕事では有能なおかげで、四ノ宮先輩に褒められたり、美人女子大生(?)の笹木さんや、同級生の文学少女・一ノ瀬さんとの絡みが増えたりと、女の子の影がチラホラ。そんな様子を目にした愛華も自分の気持ちに向き合い始め、「せっかく久し振りに会ったのにっ…さみしいじゃない…」と思わずデレる一面が!?我に返った渉にまさかのモテ期到来で人間関係が動き出す第3巻、書き下ろしも満載で登場!

■感想
シリーズ3冊目。前回ちらっと登場した笹木さんがまさかの中学生で驚き、後輩キャラとして今後ストーリーを盛り上げてくれることに期待。四ノ宮先輩の好感度がぐんぐんと上昇中、個人的には先輩は渉よりも楓との絡みの方が好きだったりする。
そして夏休み中に渉に会えず寂しくて悶々とする愛華、話しかけたいのにすれ違ってやっと会えた時のデレが半端なかった。今回は素直な時が多くて渉も戸惑ってましたねー(笑)次回から本格的に絡んでくるであろう一ノ瀬、正直イラッとする部分が多くて渉がそこをはっきり指摘しててスッキリしました。次も楽しみです。

涼宮ハルヒの直観(★★★★☆)

■あらすじ
初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺がただ振り回されるばかりだと思うなよ。だがそんな俺の小手先なぞまるでお構い無しに、鶴屋さんから突如謎のメールが送られてきた。ハイソな世界の旅の思い出話から、俺たちは一体何を読み解けばいいんだ?天下無双の大人気シリーズ第12巻!

■感想
シリーズ12冊目。久しぶりの新巻はミステリ色強めで面白かったです。初詣のお話と七不思議作りは何だかんだいって青春してるSOS団が眩しい。メインの「鶴屋さんの挑戦」は序盤からの古泉とTによるミステリ談義に置いてきぼりにされました(笑)いつも裏方にまわる古泉が珍しく積極的に行動していたのが新鮮。
鶴屋さんの貴重な幼い頃のエピソードは興味深かった、バイタリティーが凄いお嬢様。ミステリとしても普通に分かりやすくて面白かった。そして推しの長門が相変わらずキョンにだけ意思表示する場面がたまらなく好き。最後は少し次回への不穏な伏線もあったのでゆっくり待つことにします。

友人キャラは大変ですか? (10)(★★★★☆)

■あらすじ
ソロモンと化した阿義斗によって、龍牙が能力を封じられちまった!やむなく俺は「代理主人公」をつとめることになるのだが…お袋いわく、鬼には秘められた能力があるらしい。それは、口づけした相手から異能を借り受ける力で、人呼んで「窃吻」―っておいコラ、なんだそのトラブルの予感しかない能力は!!龍牙と四神ヒロインズ、あと三姫まで俺を睨んでるから!これ、ハーレムラブコメ主人公しか許されないやつだから!―最後まで、笑って泣いて、熱くなれる最強助演コメディ。ここに堂々のフィナーレ!!

■感想
シリーズ10冊目。前回のラストからどうなることかと思いきや最後までコメディで押し通していて始終安定した面白さでした。阿義斗によって能力を封じられてしまった龍牙たち、ずっと友人キャラでいたかった一郎が自ら主人公として動こうとするのに少しの成長を感じました。友人キャラに関しては見事にバエルがかっさらっていきましたね、彼の誠実さによって阿義斗が救われた展開も良かったです。
そして正妻争いは決着がつかず、bookwalkerの特典小説では一郎には無限の可能性がありそう。個人的には魅怨と一緒になるのが一郎も一番落ち着けそうだと思いますが。まさかのレイダさん参戦(笑)番外編でもう1冊出してほしいですね。

席替えから始まるハイスペック陰キャのリア充への道(強制)(1) (★★★★☆)

■あらすじ
鷹宮仁はクラスで目立たない存在、いわゆる陰キャと呼ばれる生徒だ。そんな仁は席替えにより天真瀾漫な性格と抜群のスタイル、圧倒的な容姿で人気を誇る白花朝姫と席が隣になったことで注目を集めるようになってしまう。しかも朝姫がきっかけで、仁は次第に隠していた“ハイスペック”を引き出されてしまって…。隣になったのが運の尽き!?目立ちたくない男とクラスのアイドルが織りなす、ドタバタラブコメディ!

■感想
席替えによりクラスのアイドル・白花朝姫と隣になった陰キャの仁。あまり関わりたくないのに天真爛漫な朝姫に話しかけられて、気がつかない内に仲良くなっていく。漫才コンビのような二人の会話が面白い。陰キャのように見えて明らかにハイスペックの仁に翻弄されて少しずつ惹かれていく朝姫が可愛い。仁も要所要所で男前なところを発揮しているのでこれは惚れても仕方ない。
英虎との悪友関係も好きです、息のあった連携プレイがすごい。そしてまさか最初から仕組まれていたとは…、鈍感キャラじゃないので朝姫の気持ちにもしっかりと気付いている仁さんさすがです。英虎姉や仁の過去など伏線がまだ残っているので続きに期待してます。

声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい?(★★★★★)

■あらすじ
「コーコーセーラジオ!」新コーナーも存外(?)の好評を博し、晴れておだやかな日常を取り戻した夕陽とやすみ。目下やすみの悩みは―仕事が無い!そんな崖っぷちに舞い込んだのは、夕陽主演・神代アニメの宿敵役!?やっとつかんだ大役に意気込んだのも束の間…「あんた今、周りに迷惑だから」「すげーやりづらかったよ」容赦なく突きつけられる、一流の壁。できない、苦しい、まだ足りない、でも「あんたにだけは」「あなたにだけは」「「負けられない!!」」突き抜けたいふたりの声優ラジオ、熱い声援を受けて、まだまだON AIR!!

■感想
シリーズ3冊目。今までで一番面白かったです。神代アニメで思わぬ役のオファーがきたやすみ、意気込みながらも現場で突き付けられる現実に空回りして悩んでしまう。そんな彼女にライバルとして、友人としてフォローする夕陽との友情関係にもグッときた。もがき苦しみながらもやすみが最後にみせた本気に胸が熱くなりました。
そしてとにかくめくるが可愛すぎる。乙女との食事会で迷走している時が面白い(笑)めくるの仕事のスタンスがすごくらしいなと思いつつも、突き抜けているところも見てみたい。次回も楽しみです。

氷の令嬢の溶かし方(1) (★★★★☆)

■あらすじ
「私に構わないでください」ぶっきらぼうながらも世話焼きな火神朝陽と心を閉ざし、他者を寄せ付けないことから“氷の令嬢”と呼ばれる氷室冬華。マンションの隣に住んでいるとはいえ、関わる機会がなかった二人だが、朝陽のお節介から冬華との関係性に変化が訪れ…。第8回ネット小説大賞受賞作!じれったくも甘酸っぱい遅効性ラブストーリー。


■感想
「氷の令嬢」の異名を持つ氷室冬華がマンションの隣に住んでいたことが発覚、ひょんなことから関わっていく内に心を通わせていく王道ラブコメ。朝陽は冬華に料理を、冬華は朝陽に勉強を教えてお互いを補いながら丁寧に関係が進んでいくのが甘酸っぱくてグッジョブ。冬華が何故他人との関わりを拒絶していたのかが分かるのは次に持ち越しかな。
クリスマスデートとか完全にカップルイベントを楽しんでいるあたり案外サクッと関係が進んだりして。息子想いの朝陽の両親も良いキャラしてました。お隣ラブコメが好きな方にはオススメです。