ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 X 怪談一夜草紙の謎

■感想

岡本綺堂の「怪談一夜草紙」に酷似した事件が発生、事件現場にいた李奈はまたしても巻き込まれることになるが···。

十六夜月」がヒットしたことで作家として環境が変化しつつも相変わらず面倒事に巻き込まれる李奈。一回しか会ったことのない女性の為に一人で調査して謎に挑む李奈の芯の強さがカッコよかったです。

題材にされた「怪談一夜草子」はモヤッとするような後味の悪さで、事件の不気味さを際立たせていました。今回は親子関係がクローズアップされていましたが、李奈も終盤でずっと遠巻きにしていた親と向き合えたようで何より。最後の仕掛けは驚きました。