ナゾトキ女とモノカキ男。 未来を写すカメラと人体消失(★★★★☆)

■あらすじ
未十士早來は怪物だ。あらゆる道を極め、そのどれもがプロ級の腕前でありながら、彼女はそれをただの趣味だと言う。いつしか付いたあだ名が“史上最強のアマチュア”。そんな彼女の最近の趣味―謎解きに毎回付き合わされる僕はといえば、作家を夢見るだけのただの凡人。だけど彼女との共通点もある。それは“超理具”と呼ばれる不思議な道具を所持しているということ。未十士は「未来を写すカメラ」を、そして僕は「時を巻き戻す時計」を持っている。“超理具”の謎を追う僕らはやがて学園で起きた、巷を騒がす都市伝説「人体消失事件」に巻き込まれていき…!?学園青春“不条理”系ミステリー!

■感想
ハイスペックヒロイン・未十士早來と小説家を目指す主人公・壱時が学園で起きた「人体消失事件」の謎に迫っていく。 普通の学園ミステリではなく「超理具」と呼ばれるアイテムが登場する為、どこかSFチック。ほのぼの系かと思いきやストーリーが進むにつれて段々とシリアスになっていく。消える=「死」なわけだからさらっと流してるけど結構な犠牲者がいるはず。
黒幕の自分本意な考え方が完全にイカれてる、もうこのまま一生消えればいいんじゃないかな。ラストの未十士のほのかな恋のエピソードとの温度差が激しすぎる(笑)双葉の時や未十士の時など誰かのために一生懸命になれる主人公ってカッコいい!、と改めて思いました。