薬屋のひとりごと 7 (★★★★☆)

薬屋のひとりごと 7 (ヒーロー文庫)

薬屋のひとりごと 7 (ヒーロー文庫)

里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、猫猫のもとに高順が厄介ごとを持ってやってくる。どんな用事かといえば、猫猫に官女試験を受けさせないかというものだった。猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。新しく医官付の官女となった猫猫の前に現れるのは、面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ官女たちだが―。猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。特に、官女の首領である姚は猫猫に対して突っかかってくるのだった。

シリーズ7冊目。医官付の官女として後宮に舞い戻ることになった猫猫ですが、お決まりのごとく騒動に巻き込まれることに。同僚となった姚と燕燕の主従関係が見ていて面白い、猫猫に友達ができたのも良かった。巫女の病状に関してはミステリ風になっていて、相変わらずの猫猫の行動力と頭の良さに感心するばかり。
そして今まで曖昧に濁していた壬氏が遂に言葉にしましたね、よく頑張った!ただ壬氏の知らないところで様々な思惑が重なっているので前途多難だな。水蓮の言葉を考えるとやはり帝が一番大切に思っているのは阿多だろうし…、個人的にこの二人の関係がすごく好きです。最後の不吉な絵が意味するのは…?続きをお待ちしています。